IODATAのTS-NA220Wという防犯カメラを設置してみた
防犯カメラ TS-NA220Wを設置してみた
防犯のために、という理由もあるが一番の理由は単純に設置してみて映像を見てみたかったから。
TS-NA220Wのいいところ
- 動作検知機能は割とまとも
- 設定項目が豊富
- ONVIF対応
- Wi-Fi接続可能(有線LANもOK)
- 視野角広め
- IP65防水防塵
- SMB, FTP経由でNAS、FTPサーバに保存可能
- 画質が良い(1920x1080まで可能)
- シンプルなデザイン
- 実はAPIがある
- 特別な設定なしにリモートからアクセス可能
いくつか詳しく書いていく。
動作検知機能は割とまとも
あまり期待してなかったが思ったよりも動作検知をしっかりしてくれる印象(体感で9割5分くらいは検知してくれている) ネコが駆け抜けた時とかは検知しないこともあるが人間くらいの大きさならほぼ検知してくれる。
動作検知については検知感度、検知しきい値を設定できるので、設置する環境によって調整すると良さそう。
調整次第なのかもしれないが、太陽が雲に隠れたり出てきたりするような明るさが数秒で変わるような時は誤検知を頻発するのが玉にキズ。
設定項目が豊富
- 固定IP設定
- アクセス元IPの許可/拒否
- 露光モードやゲインの変更
- ミラー表示やホワイトバランス/輝度/彩度等の調整可能
- CoSやQoSの設定
- 動作検知、音検知
- 動作検知時の通知でメール/プッシュ通知が選べる
- スケジュール録画
その他多数
割と全部盛り。細かく設定できるので高機能な防犯カメラがほしい方には良いと思う。
実はAPIが公開されている
https://www.iodata.jp/product/lancam/api/
なぜかPDFで公開している(しかもダウンロードに名前等の情報が必要)が、一応ある。
TS-NA220WではCGIが動いており、特定のAPIにアクセスするとXMLが返ってくる。API経由で解像度やビットレートを変えたり静止画を取得することができる様子。 でも公開されているAPIって何に使えばいいかアイディアが特に浮かばないのが悲しい。
動作検知時に特定のAPIにアクセスさせる、とかできると面白いのだがそういうことは出来ない。
なので似たようなことをやるとすれば動作検知時に送信されるメールをフックして何かするか、動作検知時に作成された動画または画像を転送するとかすれば良さそう。
特別な設定なしにリモートからアクセス可能
同ネットワーク下でなくてもリモート設定をすれば外出先からでも映像が確認できる(しかも無料) ただ個人的にIODATAをそこまで信頼してないのでオフにしている。
客が心配することではないが、当然アプリのアップデートもリモートアクセスのためのサーバ維持費もかかるはずだし 何かしらサブスクリプション形式でお金をとった方が良いと思う…
TS-NA220Wの悪いところ
- 中国製の防犯カメラに比べると値段が高い
- 専用Androidアプリの出来が悪い
- 標準のACアダプタが使いづらい
- 動作検知 or 音検知のどちらか一方しか使えない
- 24時間録画をしながら検知時にプッシュ通知、はできない
いくつか詳しく書いていく。
専用Androidアプリの出来が悪い
映像をストリーミング再生してるからかわからんけど、結構頻繁に落ちる。そして動作が重い…
標準のACアダプタが使いづらい
これが実物。
いやこれ明らかに他のアダプタと干渉するじゃん!っていうデザイン。特に屋外のコンセントにはこの形状だとまず刺さらない。
仕方ないので立エレショップで別途アダプタを購入。(12V1A, JEITA4, センタープラス)
https://eleshop.jp/shop/g/gECM313/
これはφ2.1mmなのでACアダプタ用DCプラグ変換ケーブル/2.1mmφ-電圧区分4も合わせて買った。
https://eleshop.jp/shop/g/gE3C367/
12V1Aのアダプタは割と一般的なので、端子形状にさえ気をつければどこで買ってもいいとは思う。
動作検知、 音検知のどちらか一方しか使えない
仕組み上仕方ないのかもしれないが、動作検知か音検知のどちらか一方しか設定できない。
24時間録画をしながら動作検知時にはプッシュ通知、という設定はできない
この設定にできることを最も期待していたのでちょっと悲しかった(よく調べてから買うべきだけど)
救いは動作検知機能が結構ちゃんと検知してくれる点。
設置について
防犯カメラをDIYで設置する場合、最も大変なのは電源確保である。
基本的には3つ方法があると思う。
- PoEタイプの製品を買う
- 屋外コンセントに接続
- 屋内から引き出す
このうち1はそもそもPoE対応スイッチも必要になるためTS-NA220Wを買う前に却下。
2番は一番楽だが、屋外コンセントの位置がカメラを設置したい場所から離れていたことと、アダプタが挿さらない形状なので却下。
よって3番の屋内からどうにか引き出すことに。
引き出す方法は壁に穴を開けるか、エアコンなどの穴から通してしまうくらいしかない。
しかし壁に穴を開けるには専用の道具がいる上、壁の中にある柱や電気配線にも気を配る必要があるため却下。
ということでこんな感じでもともと空いている通風孔に電源コードだけを通して、外にはジャンクションボックスを壁に設置、ボックスの中でACアダプタ接続して防水性確保。
電源コードなどのコードは屋外用モールでカバーするようにした。
屋外用のモールは意外と売ってない(そもそもメーカーが少ないのかも)のか、モノタロウくらいでしか個人では買えなかった。
参考サイト
IODATAの公式サイトでも設置方法を詳しく書いてくれているので、購入した方は参考にすると良いかと思う。
ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」に屋外モデルが登場!
このサイトでは屋外コンセントから延長コード伸ばしてボックスに通しているのだが、この延長コードが日光にさらされて劣化が急速に進むのではなかろうかと心配になる。 もし同じような配線をする屋外コンセントをまるっと覆うようなカバーを付けてしまった方が良いと思う。
おまけ:お得に買う
IODATAの公式ショップで時たまB級品として中古または再生品が出てくることがある。概ね1万円から1万5千円程度で初期不良対応もあるのでおすすめ。
https://www.ioplaza.jp/shop/c/c3OL0PO/
楽天にも公式ショップがあるようなのでそちらもチェックするといいかも。
後継品がある
TS-NA220Wはすでに廃番のようなので、もし買うなら後継品のTS-NA230WPがおすすめ。