結論から言うとJoplinが素晴らしかった。
インターネット上に公開しても問題ないような内容はこのブログにたまに書いているが、極個人的なメモを書いてまとめておくために何かいい方法は無いかなと調べたのでメモしておく。 今回はあくまでも個人向けを検討しているので、例えば会社のチームで使うことを主目的に置いているようなサービスは比較対象に入れていない(フリープランがあれば一応検討程度)。
以下のMUSTを満たすもののみ候補にあげる。
MUST
WANT
オフライン状態でも利用可能なものは意外と少ない。以下の表の容量制限などはすべて無料プランでの比較。
比較点 | Joplin | Simplenote | Evernote | Scrapbox | Google Keep |
---|---|---|---|---|---|
有料プラン(最低限)/月 | 1.99€ | (有料プラン無し) | \680 | (個人向け有料プラン無し) | (有料プラン無し) |
容量制限 | データ保管先に依存 | 無し | 100000件(ノート数) | 無し | 無し |
フォーマット | Markdown | Markdown | 独自 | 独自 | 独自 |
履歴機能 | 有り90日(変更可能)まで保管 | 有り | 有料プランのみ | 有り | 多分無し |
スマホ対応 | 専用アプリ | 専用アプリ | 専用アプリ | ブラウザで編集 | 専用アプリ |
オフライン時利用 | OK | OK | OK | NG | OK |
ほぼ理想的なサービス、というかOSS。
Markdown前提かつ個人で使うならベスト。
WindowsやAndroidで動作するエディタ兼メモ管理のアプリが提供されており、そのデータの保管先(同期先)として色々なストレージサービスから1つ選択できるようになっている。
よってストレージサービス側の制限に影響される部分が多い(例えば同期可能端末数)が、ストレージサービス側をすでに有料プランを利用している場合などは問題にならない。
2021/09/04時点で利用可能なデータ保管先は以下の通り。
自分が試した限りはDropboxとOneDriveは問題なく機能した。
Joplin Cloud はJoplinが提供する保管先で、これが最低限のプランで 1.99 €(約250円)/月かかる。 正直これを選ぶ理由はあまり無いように思える(最低プランはストレージが1GBしかないのだが、Joplinはwebclipや画像貼付けもできるため割と簡単に1GB突破してしまう気がする…)
よって基本的には OneDriveやDropboxの無料プランをデータ保管先にして利用する形になるかと思われる。個人的にはAWS S3のBetaが外れたらS3に移行したい。
Filesystem(つまりPC内の特定のディレクトリ)を指定しそのディレクトリをGoogle Driveアプリの同期ディレクトリ扱いにする方法を使えば、一応Google Driveもデータ保管先として扱えなくはないらしいが、Androidスマホ側では難があるっぽい。
Wordpress.com などを提供する会社が運営している完全無料のサービス。
シンプルすぎてメリットもデメリットもあんまり無い感じ。 HELPページによるとサーバ側でのデータ保管時に暗号化されてないらしいので重要情報を扱うのはやめたほうがいいよ、とのこと。
Help – Simplenote Are my notes encrypted in storage?
使ったことない…というのも上の表には無い制限として同期可能な端末数制限がありEvernoteは2台までなので候補から外れました。
ちなみにEvernoteが有料化?したときに作られ始めたのがJoplinらしい。
タブレットなどでペンを使いたい場合は良さそう。
一人用の付箋、買い物リストといった印象。
比較のためにあらためて使ってみたら思ったより高機能で使いやすい。Googleアカウントさえあれば誰でも利用でき導入ハードルも低い。Markdownにこだわりがなければ概ねやりたいことはできそう。
今回の目的ではJoplinが最適とみて利用開始したが、こだわりがなければGoogle Keepが一番手軽で使いやすく感じた。さすがにGoogle謹製だけあってChromeやAndroidスマホから使う分にはとても使いやすく、ラベルである程度整理もできる。
Markdownフォーマットがいいとか特定のエディタが使いたい、といった場合にはJoplinかSimplenoteがいいと思う。
ほとんどがグループ向け。
大量にある上、概ね似たような機能を持っていてみんな差別化どうやってるの?とちょっと疑問。ただこういうサービスは一度使い始めると移行したくてもなかなかできなくなるので、提供側としては安定収益につながっていいのかも。
この中で毛色が違うのは Notion(メモというよりプロジェクト管理ツール?), meeemo(ブレストなどに使えそうな感じ)くらいか。
Markdown前提、グループ向け。個人は無料で使える。
NotePM - テレワーク時代のナレッジ共有ツール (社内wiki)
Markdown対応、グループ向け。Scrapboxに近いかな?無料プラン無し。
meeemo(メェーモ) | みんなでメモを共有できるオンラインサービス
無料。ノートというよりは付箋サービス。Google Keepに近い。個人開発のサービスらしい。見た目がかわいい。
Markdown対応。グループ向け。無料プラン無し。
Notion – The all-in-one workspace for your notes, tasks, wikis, and databases.
グループ向け。ドキュメント機能の他、プロジェクト管理、チケット管理など色々な機能を併せ持ったサービス。 Markdownっぽい書き方ができるらしい。Trello, Wiki, Confluence, Jira, Todoリストなどの機能がまるっとはいっている様子。
生産性を向上させる情報共有ツール - キータチーム(Qiita Team)
グループ向け。Markdown前提。無料プラン無し。
Kibela キベラ| 人と情報に自由を|個人の力を組織の力にする情報共有ツール
グループ向け。Markdown対応。無料プラン有り。
情報共有ツール DocBase(ドックベース) | テレワークを活性化する
グループ向け。Markdown対応。
Knowledge - Free knowledge base system
グループ向け。OSSなので自分たちで運用する必要がある。
mimemo - Markdown記法で書けるテキスト共有サイト
個人向け、Markdown対応。無料プランはあるが広告表示されるのと、無料の場合はメモを5つまでに制限される。有料プラン(220円/月)でその制限が解除されるが、個人のメモストックとしても5件では厳しいと思うので無料版は本当にお試し用途。